やろうとしていること

ITmedia佐々木俊尚氏の記事に出てきた以下の指摘を読んで、まさに自分が今やろうとしていることを端的に表現してくれていてうれしくなった。

そしてそれらの企業の「成長スパイラル」という視点から見ていくと、そこには共通したひとつの特徴があることに気づかされる。サービスのローンチから離陸、そして黒字化と成長を遂げていく上で、同じようなフェーズを踏んでいくケースが多いのだ。

 それらがどのようなフェーズかといえば、次のようなものである。

ロングテールモデルを使ったマッチング
マッチングされた個人・企業・組織のコミュニティ化
コミュニティによって蓄積されたデータベースの極大化
 おそらく現在、日本のインターネットビジネスのメインストリームは、(1)のマッチングの段階にある。

つまりは店や個人、あるいは大企業の中の小さな部署が、どこかにいるはずの自分たちの顧客を見つける方法がわからないと悩んでいる時に、それをマッチングさせるビジネスということになる。

 そしていまや、このロングテールによるマッチングというビジネスは、世の中のプラットフォームになりつつある。Googleの作る検索エンジンが良い例だが、ビジネス的な見地からは、アプリケーションレイヤーがますますインフラ化し、その中でもWeb2.0の最初のフェーズであるロングテール的なマッチングを担っている部分は完全にインフラ化しつつあるといっていいだろう。そうなると、次にインフラ化されていくのは、先ほどのフェーズの第2番目であるコミュニティーということになる。

ITmedia ロングテールがインフラになろうとしている
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0608/25/news042.html

WEB2.0的なことを具体的な地に足のついたビジネスの中で展開していくこと。
そのためには様々な業界のドメイン知識が必要となる。
多くのITベンチャーにおいて消費者向けの広い意味でのメディア事業ばかりが展開されているのは、おそらくビジネスの現場に対する想像力の欠如があるような気がしてならない。
WEB2.0的要件をどのように硬いビジネスの現場で活用できるようなモデルを作っていくのか。
そういうことがこれからの勝負の別れどころのような気がする。