未来

いつも読んでいる以下ブログのの記事に襟を正される思いがした。

「現場で働くベンチャーキャピタリスト 辻俊彦のBlog」
http://ameblo.jp/tsuji2005/entry-10017192583.html

ベンチャー企業で働く人の動機づけは、夢の実現でなければならない。

不安感を消すためや前例墨守で行動の選択を行なってはいけない。

慣れないことを実行するストレスや将来に対する不安を打ち消せるのは

確固たる夢を継続して持ち続ける意志の力である。安易な安定に安住

することなく、意志のスタミナを保ちながら、日々の行動の選択を行う

ことが、成長を求められているベンチャー企業経営者の責任だと考える。

夢を持って事を始めても、様々な不安や、心配事にさいなまれるうちに、行動の動機付けが「危機感」の払拭に変質していくことは容易に想像できる。そして行動や決断をしている分、本人はその変質に気づきにくい。

しかし動機が摩り替わった段階で、確実にその判断は、前例主義、中庸、権威の裏付けのようなものに毒されてしまう。

大企業であればそれでも良いと思う。混雑した市場で、豊富なリソースを展開して確実に勝ちにいく。それもまた戦略だ。

しかし僕らはゲリラ、しかも弱小なゲリラみたいなものなのだから、とっぴなこと、誰も考え付かないような途方もないことなどを嗜好しないと勝ち目がない。前例のあること、誰もが確実に勝ちを予測できることで戦いを始めては、そもそも勝負にならないのだ。

だから大企業や優秀な人たちが「それってほんとにうまくいくの?」と首を傾げるぐらいのギリギリの挑戦をしないと、そもそも挑戦する意味がない。

だからベンチャーってのは「ダメで元々」の勝負なのだ。そしてあたればデカイ。

だから「それって確実なの?」という質問はベンチャー起業化には無意味なことだ。
確実じゃないからトライする価値があるわけで、確実なことはもっと大きなところがやればいいのだ。

このことを何かの判断のたびに思い出さないと、すぐ中庸な、誰からも「いいんじゃない?」って言ってもらえそうな、そういうものを選び取りたくなってしまう。

できるだけ変なことをやろう。
判断に迷ったら、自分が興奮して夢中になれそうな方を確実に選ぼう。
そして全てがうまくいっても、全てを失っても
絶対に何か変えがたいものが(今はそれが何かわからないが)自分の中に残ることを信じよう。