優秀じゃないからこそ。

いつも参加させていただいているD&Iオープン講座というセミナーを主催されている会社の経営者の方のブログに以下のような記事が投稿されていた。以下引用。

「学歴」では、人は判断できない。」−シリアルアントレプレナー 「3度目の起業」と「初めての子育て

オプトの鉢嶺氏が、僕らが運営している法政大学ビジネススクールでのオープン講座にゲストとして来てくれた時に言っていたことだが、統計的に考えたら、自分が興そうとしている会社が10年後に存続している「確率」は「3〜4%」しかないわけで、「倒産することを前提に会社を創る必要がある」と考えて、彼は創業したという。それでも、創業したのである。結果的は、ジャスダックに上場し、今も素晴らしい成長を続けている。

では、その確率に挑む人は、はたして、優秀な人だろうか?

ちょっと考えさせられました。

僕は以前も書いたように、まったく持って自慢できるような学歴や経歴を持つ人間ではなく、その事については自分の弱みでもあり、逆にある部分では強みというか、のんびり者の自分の危機感の源泉にもなっているなと、割合にフラットに捉えている。
ただ、学歴や経歴が立派(こういう表現でいいのかなぁ?)な人の中に非常に優秀な人が多いのは間違いないと思っているし、そういうトラックレコードを保有するに至るには相応の資質と能力がかね備わってた結果なわけで、心から敬意を持っているし「いいな、いいな、うらやましーなー」というのが率直な感想である。

先日RTCカンファレンスというイベントに取締役兼妹の佐藤と出席した際に、晩御飯を食べた中華料理屋でもこんなやり取りがありました。

妹:「いやーお兄ちゃんもそれなりにがんばっていると思ったけど、あんなふうに優秀な人が沢山集まると、ホント逆によく諦めないでがんばってるなと思うわー」
僕:「そうだろー。なんかオレってケナゲだろー。世の中にはただでさえ優秀で、経歴も素晴らしい人が、半端無く努力してたりする事がごちゃまんとあるんだよ。」
妹:「どっかキレてないと、ああいう人たちの集まりを見ても、まだ起業しようとか言えないよねー」
僕:「ああ、間違いなくオレはキレてるね。というか切ってるかも。」

なんかかわいそうですね。青木兄妹。

スティーブ・ジョブズ氏もホール・アース・カタログの最終号を引用して
「ステイハングリー、ステイフーリッシュ」であれ!とスピーチしておられましたが
何か新しい事を始めるときには、確かにあきれるくらい無思慮だったり、飢えていたりしないと中々一歩目が踏み出せないという事はあるだろうなと思う。

優秀じゃないからこそ、案外色々知らないからこそ、出来る事もあるとプラスに捉えて、自信を持って(無根拠に)楽しくやっていきたいなぁと思います。

そんな感覚の僕には、前述のブログエントリーの最後に書いてあった、

「八戸を日本のシリコンバレーにしよう!!!」

というような大きくて夢のある風呂敷を、取りあえずどういうプロセスで実現するかが見える前に広げてしまえる懐の広さは、すごく素敵なことに思えます。

僕も及ばずながらもっともっとそういう懐の広さというモノを身につけていきたいものです。