休日

少し遅めの時間に起きて、ヨメと散歩がてら家から15分ほど歩いた場所にあるタリーズコーヒーへ。
途中で行きつけのパン屋によって、朝ごはんにコロッケパンを調達。
美味しく頂く。
また道中で奇跡的に素敵な花屋を発見。
花屋が多い街は民度が高いというが、この街は間違いなくそういう街だ。
嬉しいのは僕があったらいいと思うようなサービスを提供して、キチンと商売が成り立っている店が多いことだ。
いいサービスはそれに見合った価格で提供し、それが多くの納得と支持を得ることが出来て初めて成り立つ。
僕の価値観で支持できるサービスをこの街でたくさんの人が支持しているのだと感じられることは嬉しいことだ。
タリーズコーヒーに到着。
広くて綺麗な店内。

ラテの小さいのを、甘すぎるクッキーをつまみつつ。
ここ数日ちょっとづつ読んでいる吉本ばななの日記を読む。
ヨメが最近こってて、勧められるままに読み始めたのだが、なかなか面白い。
日記といえば僕は長年、銀色夏生女史のつれづれノートを読み続けてきたが、15年の長きにわたったこのシリーズも今年の初夏に出た15巻でついに完結宣言が出されがっかりしていたので、それに代るシリーズかもと思う。
いずれにしてもヨメも僕が読んでる先の巻を隣で読んでいて、二人してある女性作家の日常を覗きつつ朝ののんびりとした時間を楽しんでいるのだから、よく考えたらへんな話だ。
しばし読書をした後で、なんだかここ最近もやもやと考え続けていることを、ヨメにまとまらないままに話す。ほとんどぼやきというか愚痴に近いもので、そういう話をすることを苦手としている僕は、話しながらほとほと嫌になり、「まぁこんなことここでいっててもしょうがないんだけどな」などとボソッといったら「しょうがないなんて言わないで」と怒られた。
そりゃそうだな。
そしてまずは形からだと服を買うことを勧められた。
意味は解らないが、おそらくかなり適切な助言だったと思う。

僕はほんとに服を買うことに興味が無く、そのわりには自分なりに、服はこうじゃなければ嫌だと言う細かいこだわりがあったりする為、ますますいいものと出会うことがなく、なかなか買うに至らない。
結果的に買わなきゃしょうがない時に無印やGAPなどでまとめて買ったりしてしのいでいる。
今日も気が付いたらパンツ、セーター、ジャケットが全部GAPであった。しかもセーターにいたっては6,7年は着ている。
近所のファッションビルのようなところに品のいいショップがあって、そこに言ってみた。
初めてよくよく見てみたのだが、店員さんが50代くらいのイイ感じに力の抜けた、それでいて親切な人で、綺麗なシャツとカーディガンに少しゆったりとしたウールのパンツ、そして足元は黒のニューバランスという、なんとも素敵なイデタチ。
僕もすっかり影響を受け、細身のコットンパンツ、カーディガン、ストライプのシャツを買った。しめて3万円弱。
僕が買う洋服の代金としてはかなり高い部類に入る。恥ずかしながら。
でも、こうやって今後は少しづつ洋服やなんかに力を借りていかなければいけないとしになってきたのかもしれないなと思った。
若い頃、実はすごく洋服が好きで、収入の多くをそこにつぎ込んで、でもそうやって洋服の力を借りて自分が自分以上に見えることや、見せようとしていることになじめず、とにかく自分以上にも以下にも見えないような、用は毒にも薬にもならない格好ばかりしてきた。
でも気が付けば僕も少しづつ老けてきてて、顔色や肌の感じ、体全体から発するエネルギーみたいなものはやっぱり若い頃とは違っていて、そろそろ助けを借り始めてもいいのかもなぁと思ったりした。
まぁそんなたわいもない一こまでした。