セミナー参加

最近恒例となってきた、以下セミナーへ行ってきました。

D&Iオープン講座「Turning Point 〜『起業』というイノベーション 〜」
http://college.dreamvision.co.jp/entry/061016/01.html

スピーカーはサイバーエージェント藤田晋氏。
彼の著書や、関連本、出演しているテレビ等々はずいぶん見ていたので
楽しみにしていたと同時に、これ以上何か新しい話が出てくるのかなぁ等と思っていた。

確かに話の内容は、「社長の告白」を読んでいれば、十分な内容だったが
やはり本人を目の前にし、そのたたずまいを見れたことは貴重な体験だった。

正直どう表現していいのかわからないのだが
「底が知れない」感じがしたというのが率直なところだ。

底が知れないと感じる原因はおそらくかなり完成された自尊心を持っているからじゃないだろうかと思う。

たいていの成功していく人は
実績を挙げることだったり、様々な分野のブランドで身を固めることだったり
宗教じみたビジョンを語ることだったりで、ひ弱な自尊心を補完すべく努力してきた
結果の自負心みたいなもを感じることが多いのだが、
藤田氏からはその種の匂いがまったくしなかった。

ようはそこまで事業に集中できる動機付けが見当たらないように感じるのだ。
自身でもおっしゃっていたが
「目標を疑いたくない」「きっかけは思いつきだが、なぜ思いついたかの理由はどうでもいい」という事なのだろう。
確かに人生の要諦を突いていると思うし、成果を上げる人に共通する資質のような気がする。
それにしてもそれをやり切れるというのは、やはりただ事ではない腹の据わり方があるんじゃないだろうか。

人は未熟な時、自分以上の成果を出す人に対して、そのポイントがつかめないからある種神秘的に感じるものだ。多分僕が藤田氏に感じたものはそれで、ポイントがわからない分「底知れないもの」を持っているんじゃないかって感じられる。

いつかは「底が知れる」ぐらいになれればいいなと思うのだけど。