読んだ。
ザーッと読みました。
少し前の時代にその世界を間近に見ていた優秀なヒトが
将来をどんな風に予見し、何に反応していたのかがわかって面白かった。
ベンチャー的態度としては予測するというより反応して
とりあえず全力で試してみて
あとは野となれ山となれ。
ダメかもしれないからやらないという選択肢はほとんど存在していないような気がする。
日本だと、一部を除いてそればっかりのような気がするのだが。
そしてそのいい意味での潔さを支えているのはVCを中心とした直接金融のインフラが整っていて
創業者が負債の個人補償をするなど、まさに自らの人生そのものをBETしなくても事業が始められることだろう。
ここ数年で日本にもそういう体制が整ってきている。
ハードが整ったあとはソフト、つまり人間の意識。
この意識をよく言われるように「リスクを取れる勇気」としてではなく
「出資者等への極端な責任感」を捨てて、全てはここの自己責任と割り切って
悩んだり、心配している余力があったら成功のために全力を使い尽くすという態度として
変化した方がいいのではないかと。
なんだかアメリカ人は日本人より勇気があるわけではなく
いい意味で感じなくて良い責任感に対しては、まったく責任を感じていないことが
冒険心のひとつの源泉になっているように思います。
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