息抜き
ひさしぶりに娯楽的な本を読んだ。
時々頭を緩めないと、カチカチになってつまんない事しか思いつかなくなる。
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/09/05
- メディア: 文庫
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もしかしたら果てしなく昔にIWGPをちょっと読んだかも・・・でも記憶が定かじゃない。
彼は元々コピーライターだったとのことで、さすがにところどころでキャッチーなコピーが光る。
導入と結末の以下に引用した一文は、単なるキャッチーさを超えた洞察と熟成した諦観が感じられた。
どんなこたえを得るにしても、生きることは捜し求めることで、よい人生とはよい検索だ。それでは良い検索を。
話自体は特に問題にするようなものではなく、一気にサーっと読めて、何となく楽しい気持ちになる。
そんな小説だ。
でもある程度沢山の文章をあれだけサーっと引っかかりなく読ませるってことは、腕だよね。
- 作者: 中島たい子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/01/05
- メディア: 単行本
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僕は中医学、東洋占術、またその背景となる陰陽五行説などには興味がある。
それでタイトルに引かれて読んでみた。
あらすじはアマゾンかなんかで確認してもらうとして、
まぁまぁ楽しめたのだが
その中で中医学で言うところの七情(喜怒憂思悲恐驚)という人間の代表的な情緒反応の内、「喜怒思悲恐」を五行説に基づく抑制関係に当てはめると、以下引用文のような関係らしい。
喜びは悲しみに勝ち、悲しみは怒りに勝ち、怒りは思いに勝ち、思いは恐れに勝ち、恐れは喜びに勝つ
確かに喜びは悲しみを乗り越える力になるし、ほんとに悲しい時には怒る気力も萎える。
頭に血が上って怒りに支配されていると自分の思いを忘れて間違った判断をしてしまうことがある。
でも強い思い言い換えるなら強く希望することは恐れを乗り越える力になる。
でも恐れに支配されると、喜ぶことさえ怖くなる。
妙に納得。
特に「思いは恐れに勝つ」のところが胸に響きました。