読んだ

徳川慶喜という人の、才覚は素晴らしいものがあったのだろう。
それが正しい選択肢だったのか、判断の分かれるところであろうが、早々に朝廷に恭順する事を決めた後、どれほど挑発を受けても最後までその戦略を貫き通し、明治の元勲よりも長命だったことなどを考えると、並みの胆力ではないなと。
どのような決断をするか以上に、その決断に準じる覚悟がどのくらいあるかが問われる局面も多いだろう。
決断に固執するということでなく、他に圧倒的にましな方策が無い場合、方策と方策の間を揺れ動くより、特定の方策で乗り切ると決め、愚直にそれをやり通す事が難局を乗り越えていく上で有効な一つのメソッドのような気がする。

新装版 最後の将軍 徳川慶喜 (文春文庫)

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著者の第2弾。
それなりに面白い。
サハラ砂漠の王子さま (幻冬舎文庫)

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